明石吟平の漱石ブログ

漱石文学がなぜ読まれ続けるのか。その謎解きに挑む。

2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

漱石「最後の挨拶」坊っちゃん篇 38

294.『坊っちゃん』全45回詳細目次――カレンダーなし 先にも断った通り回数分けやそのタイトルは勝手に付けたものである。回数分けのガイドとなる頁の表示は、岩波書店版『定本漱石』第2巻(2017年1月初版)に拠った。第1章 坊っちゃん (全5回) 1回 …

漱石「最後の挨拶」坊っちゃん篇 37

293.『坊っちゃん』全45回目次――カレンダー付 第1章 坊っちゃん (全5回)(明治16年~明治38年/明治38年8月31日木曜~9月2日土曜) 1回 親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりして居る(明治16年1歳~明治28年13歳) 2回 こいつは…

漱石「最後の挨拶」坊っちゃん篇 36

292.『坊っちゃん』全45回目次――カレンダーなし 第1章 坊っちゃん (全5回) 1回 親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりして居る2回 こいつはどうせ碌なものにはならない3回 母が死んでから清は愈おれを可愛がった4回 六百円の使用法に就て寝ながら…

漱石「最後の挨拶」坊っちゃん篇 35

291.『坊っちゃん』むすびに代えて――「おれ」と「私」の秘密 宇宙船ともいえる漱石文学の航路に、限りない可能性を残して『坊っちゃん』は閉じられたが、それで本ブログ冒頭の宿題、以前の項(第19項)でも触れた『坊っちゃん』と『心』の共通点の話である…

漱石「最後の挨拶」坊っちゃん篇 34

290.『坊っちゃん』1日1回(12)――坊っちゃん最初で最後の嘘 第11章 天誅 (全6回)(つづき)(明治38年10月24日火曜~11月10日金曜/明治38年11月~明治39年3月)6回 野だに貴様も沢山かと聞いたら無論沢山だと答えた(11月9…

漱石「最後の挨拶」坊っちゃん篇 33

289.『坊っちゃん』1日1回(11)――月齢が語る天誅の晨 第11章 天誅 (全6回)(明治38年10月24日火曜~11月10日金曜/明治38年11月~明治39年3月)1回 今朝の新聞を御見たかなもし(10月24日火曜)(P382-3/あくる日眼が覚め…

漱石「最後の挨拶」坊っちゃん篇 32

288.『坊っちゃん』1日1回(10)――坊っちゃん最後の事件 第10章 祝勝会の夜 (全4回)(明治38年10月23日月曜)1回 祝勝会に生徒を引率(10月23日月曜)(P368-8/祝勝会で学校は御休みだ。練兵場で式があると云うので、狸は生徒を引率して…

漱石「最後の挨拶」坊っちゃん篇 31

287.『坊っちゃん』1日1回(9)――先生たちも寄宿舎の生徒に負けていない 第9章 送別会の夜 (全4回)(明治38年10月16日月曜)1回 坊っちゃんの下宿で送別会の打合せ(10月16日月曜)(P353-12/うらなり君の送別会のあると云う日の朝、学校…

漱石「最後の挨拶」坊っちゃん篇 30

286.『坊っちゃん』1日1回(8)――赤シャツと漱石完全一致 第8章 赤シャツ (全4回)(明治38年10月10日火曜~10月13日金曜)1回 赤シャツと山嵐(10月10日火曜~10月13日金曜)(P340-3/赤シャツに勧められて釣に行った帰りから、山…

漱石「最後の挨拶」坊っちゃん篇 29

285.『坊っちゃん』1日1回(7)――マドンナ野芹川の夜の遭難 第7章 マドンナ (全5回)(明治38年9月30日土曜~10月9日月曜)1回 萩野の家へ宿替え(9月30日土曜~10月6日金曜)(P322-6/おれは即夜下宿を引き払った。宿へ帰って荷物をま…

漱石「最後の挨拶」坊っちゃん篇 28

284.『坊っちゃん』1日1回(6)――土曜日午後の職員会議 第6章 職員会議 (全5回)(明治38年9月29日金曜~9月30日土曜)1回 君は学校に騒動を起すつもりで来たんじゃなかろう(9月29日金曜~9月30日土曜)(P304-15/野だは大嫌だ。こん…

漱石「最後の挨拶」坊っちゃん篇 27

283.『坊っちゃん』1日1回(5)――日本一有名な無人島 第5章 ターナー島 (全3回)(明治38年9月29日金曜)1回 ひろびろとした海の上で潮風に吹かれるのは薬だと思った(9月29日金曜)(P292-6/君釣りに行きませんかと赤シャツがおれに聞いた。…

漱石「最後の挨拶」坊っちゃん篇 26

282.『坊っちゃん』1日1回(4)――赤シャツも漱石も宿直免除 第4章 宿直事件 (全3回)(明治38年9月25日月曜~9月26日火曜)1回 宿直が無暗に出てあるくなんて不都合じゃないか(9月25日月曜)(P280-3/学校には宿直があって、職員が代る代…