明石吟平の漱石ブログ

漱石文学がなぜ読まれ続けるのか。その謎解きに挑む。

漱石「最後の挨拶」坊っちゃん篇 39

295.『坊っちゃん』全45回詳細目次――カレンダー付


第1章 坊っちゃん (全5回)

(明治16年~明治38年/明治38年8月31日木曜~9月2日土曜)

1回 親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりして居る
(明治16年1歳~明治28年13歳)
(P249-5/親譲りの無鉄砲で)
飛降事件~刃傷事件~勘太郎事件~人参畠事件~井戸埋立事件

2回 こいつはどうせ碌なものにはならない
(明治29年14歳~明治30年15歳)
(P251-6/おやじは些ともおれを)
家族の誰からも愛されない~母の死に目に会えず~下女清の登場~勘当事件(飛車投擲事件)~清だけが可愛がってくれる

3回 母が死んでから清は愈おれを可愛がった
(明治31年16歳~明治34年19歳)
(P253-7/母が死んでから清は愈おれを)
父と兄と男だけの味気ない生活~清の同情と異様な溺愛~3円借金事件

4回 六百円の使用法に就て寝ながら考えた
(明治35年20歳)
(P256-4/母が死んでから六年目の正月に)
父の死~財産整理~兄に600円貰う~清は50円貰う~兄との別れ~物理学校入学

5回 もう御別れになるかも知れません
(明治35年20歳~明治38年23歳/明治38年8月31日木曜~9月2日土曜)
(P258-11/三年間まあ人並みに勉強は)
卒業~校長の呼び出し~中学校教師の口~清との別れ

第2章 到着 (全3回)

(明治38年9月4日月曜~9月5日火曜)

1回 松山初日に清の夢を見た
(9月4日月曜~9月5日火曜)
(P261-6/ぶうと云って汽船がとまると)
港屋で中学校の行き方を尋く~山城屋~港の鼻たれ小僧や宿の客引きや女中にも馬鹿にされる

2回 教員控所で1人ずつ辞令を見せた
(9月5日火曜)
(P264-4/学校は昨日車で乗りつけた)
全員に渾名を付けて遣った~狸・赤シャツ・うらなり・山嵐・漢学の爺さん・野だいこ

3回 早速清へ手紙を書く
(9月5日火曜)
(P268-1/挨拶が一通り済んだら)
授業は明後日から~階段下の部屋から大座敷へ~清への手紙~山嵐の急襲~いか銀へ宿替え~女房はウィッチに似ている

第3章 教室 (全3回)

(明治38年9月7日木曜~9月24日日曜)

1回 まちっとゆるゆる遣っておくれんかなもし
(9月7日木曜)
(P270-13/愈学校へ出た)
最初の授業~あまり早くて分からんけれ~出来ん出来ん~お茶を淹れに来る宿の主人

2回 おい天麩羅を持って来い
(9月8日金曜~9月14日木曜)
(P274-5/それから毎日毎日学校へ)
骨董責め~其うち学校もいやになった~散歩中に蕎麦屋を見つけた~天麩羅蕎麦4杯

3回 住田温泉には遊郭も公園も団子屋もある
(9月15日金曜~9月24日日曜)
(P276-13/翌日何の気もなく教場へ)
天麩羅先生~天麩羅四杯但不可笑~天麩羅を食うと減らず口が~遊郭の団子~赤手拭~湯の中で泳ぐべからず

第4章 宿直事件 (全3回)

(明治38年9月25日月曜~9月26日火曜)

1回 宿直が無暗に出てあるくなんて不都合じゃないか
(9月25日月曜)
(P280-3/学校には宿直があって)
宿直当番の夕~汽車で温泉へ行く~なるべくゆっくり時間を潰す~停車場で狸と会う~横丁で山嵐と会う

2回 そりゃイナゴぞなもし
(9月25日月曜)
(P282-11/夫から日はすぐくれる)
バッタ事件~詰問~イナゴのせいにして白を切る生徒~清の有難味がよく分かる

3回 世の中に正直が勝たないで外に勝つものがあるか
(9月25日月曜~9月26日火曜)
(P287-10/清の事を考えながら)
咄喊事件~夢ではない~2階へ突撃~罠で向う脛を負傷~籠城覚悟~つい寝てしまう~詰問Ⅱ~校長登場~蚊に食われ顔中腫れる

第5章 ターナー島 (全3回)

(明治38年9月29日金曜)

1回 ひろびろとした海の上で潮風に吹かれるのは薬だと思った
(9月29日金曜)
(P292-6/君釣りに行きませんか)
赤シャツ野だと課業後沖釣りへ~鮪の二匹や三匹~ターナー島の景色~マドンナとは何か

2回 清を連れてこんな美しい所へ遊びに来たい
(9月29日金曜)
(P295-13/此所らがいいだろうと船頭は)
沖釣りは錘と糸と針だけ~鰹の一匹くらい~一番槍でゴルキを釣るが胴の間に叩きつけたら死んでしまった~赤シャツと野だもゴルキばかり~寝ころんで空を見ながら清のことを考える~山嵐を讒訴するような赤シャツと野だの内緒話

3回 さあ君は率直だからまだ経験に乏しいと云うんですがね
(9月29日金曜)
(P300-13/船は静かな海を岸へ漕ぎ戻る)
山嵐に気を付けろという謎かけ~赤シャツのアドバイス坊っちゃんの書生論

第6章 職員会議 (全5回)

(明治38年9月29日金曜~9月30日土曜)

1回 君は学校に騒動を起すつもりで来たんじゃなかろう
(9月29日金曜~9月30日土曜)
(P304-15/野だは大嫌だ。こんな奴は)
赤シャツは弱虫に極まっている~弱虫は(女のように)親切なもの~山嵐には氷水の1銭5厘返しておこう~坊っちゃんは膏っ手~昨日は失敬迷惑でしたろう~これから山嵐と談判するつもり~君そんな無法をしちゃ困る~君大丈夫かい

2回 山嵐との大喧嘩
(9月30日土曜)
(P309-1/所へ両隣りの机の所有主も)
おや山嵐の癖にどこ迄も奢る気だな~氷水の代は受け取るが下宿は出て呉れ~下宿料の十円や十五円は懸物を一幅売りゃすぐ浮いてくるって云ってたぜ

3回 職員会議の午後
(9月30日土曜)
(P312-2/午後は先夜おれに対して)
校長とは煮え切らない愚図の異名~山嵐の顔は小日向の養源寺にある韋駄天の絵に似ている~うらなり君の遅刻~狸の挨拶は謝罪から~すべては自分の寡徳の致す所

4回 私は徹頭徹尾反対です。そんな頓珍漢な処分は大嫌いです
(9月30日土曜)
(P315-12/おれはじれったく成ったから)
沈黙の会議室~赤シャツの長談義~野だの阿諛追従~坊っちゃんの発言に一同失笑~流れは教頭派に

5回 山嵐吠える
(9月30日土曜)
(P318-8/すると今迄だまって聞いて)
山嵐がおれの言いたいことを全部言ってくれた~宿直中に温泉へ行ったことも追加で指摘された~坊っちゃんの謝罪に一同また失笑~最後に大失言「マドンナに逢うのも精神的娯楽ですか」

第7章 マドンナ (全5回)

(明治38年9月30日土曜~10月9日月曜)

1回 萩野の家へ宿替え
(9月30日土曜~10月6日金曜)
(P322-6/おれは則夜下宿を引き払った)
いか銀の女房の狼狽~士族屋敷で下宿探し~うらなりの家を訪ねる~その夜から萩野の家の下宿人となる~清からの手紙を待ちわびる~萩野の婆さんの世間話

2回 渾名の付いてる女にゃ昔から碌なものがいない
(10月6日金曜)
(P326-4/「然し今時の女子は昔と違うて)
婆さんの語るマドンナとうらなりの婚約事件~赤シャツの横槍~山嵐の仲介~赤シャツと山嵐の確執

3回 やっと届いた清からの手紙
(10月6日金曜~10月9日月曜)
(P329-9/分り過ぎて困る位だ)
山嵐て何ぞなもし~符箋つきの清の手紙を読む~もし渾名をつけたら清だけに知らせろ~お小遣いがなくて困るかも知れないから為替で10円あげる~芋責めの食事を生卵でしのぐ

4回 マドンナ初登場
(10月9日月曜)
(P333-6/今日は清の手紙で湯へ)
停車場でうらなりと会う~遠山の母娘登場~赤シャツも来る~金鎖りと金側の赤シャツの時計~上等の切符で下等の車輛に乗り込む

5回 野芹川の散歩デート
(10月9日月曜)
(P336-13/温泉へ着いて三階から)
温泉を出て散歩する~化物が寄り合う物騒な世界~早く切り上げて東京へ帰りたい~野芹川の堤で赤シャツとマドンナに出くわす

第8章 赤シャツ (全4回)

(明治38年10月10日火曜~10月13日金曜)

1回 赤シャツと山嵐
(10月10日火曜~10月13日金曜)
(P340-3/赤シャツに勧められて釣に)
いいえ僕はあっちへは行かない湯に入ってすぐ帰った~赤シャツは嘘つきだ~机の上に置いたままの1銭5厘~山嵐とはまだ仲直り出来ないのに赤シャツとは交際する

2回 赤シャツの家で昇給話を聞く
(10月13日金曜)
(P326-4/赤シャツに逢って用事を)
赤シャツの家に呼ばれて行く~赤シャツの家には弟がいる~増給の話~うらなりの転勤話~数学主任のほのめかし~君俳句をやりますか

3回 萩野の婆さん再び
(10月13日金曜)
(P345-13/所へ不相変婆さんが夕食を)
うらなりの転勤は赤シャツと校長の陰謀~誰が上がってやるもんか~先生は月給が御上りるのかなもし

4回 増給を断る奴が世の中にたった一人飛び出して来た
(10月13日金曜)
(P349-5/小倉の袴をつけて又出掛けた)
赤シャツの家にまた行く~野だが来ている~赤シャツの顔は金時のようだ~増給を断る~赤シャツの御談義ふたたび

第9章 送別会の夜 (全4回)

(明治38年10月16日月曜)

1回 坊っちゃんの下宿で送別会の打合せ
(10月16日月曜)
(P353-12/うらなり君の送別会のある)
山嵐の謝罪~1銭5厘撤収~仲直り~酒なんか飲む奴は馬鹿だ~山嵐を家に呼ぶ~送別会でうらなりを応援したい~赤シャツの悪行を暴きたい

2回 送別会始まる
(10月16日月曜)
(P357-11/おれは余り感心したから)
送別会は花晨亭の50畳敷~あれは瀬戸物じゃありません伊万里です~山嵐の稲光にべっかんこうで応える

3回 山嵐の送別の言葉
(10月16日月曜)
(P360-12/赤シャツが席に復するのを)
美しい顔をして人を陥れるようなハイカラ野郎は延岡には1人もいない~不貞無節なる御転婆を慚死せしめんことを~うらなりの態度はまるで聖人~宴席は大分乱れてきた

4回 狂乱の十五畳敷

(10月16日月曜)

(P364-13/所へ御座敷はこちら?と芸者)

校長に続いて赤シャツも退席~芸者も混じって大宴会~赤シャツの馴染みの芸者は鈴ちゃん~越中褌の裸踊り~野だをぽかりと殴る~山嵐は野だを払い倒す

第10章 祝勝会の夜 (全4回)

(明治38年10月23日月曜)

1回 祝勝会に生徒を引率
(10月23日月曜)
(P368-8/祝勝会で学校は御休みだ)
こんな奴等と一緒では人間が堕落するばかり~早く東京へ帰って清と暮らしたい~日本人は皆口から先へ生まれた

2回 山嵐が牛肉を持って訪れる
(10月23日月曜)
(P371-14/祝勝会の式は頗る簡単なもので)
清に手紙を書こうとしたが1字も書けない~庭にある1本の蜜柑の木~湯島のかげまた何だ~君そこの所はまだ煮えていないぜ~赤シャツには馴染みの芸者がいる~赤シャツ退治の秘策

3回 祝勝会の余興
(10月23日月曜)
(P376-2/おれと山嵐がしきりに)
赤シャツの弟が山嵐を誘いに来た~くす玉の花火が上がる~太鼓と真剣による高知の踊り

4回 師範と中学の乱闘騒ぎに巻き込まれる
(10月23日月曜)
(P379-5/おれと山嵐が感心のあまり)
赤シャツの弟が先生喧嘩ですと呼びに来る~止めに入る山嵐坊っちゃん~巡査に捕まったのは2人だけ

第11章 天誅 (全6回)

(明治38年10月24日火曜~11月10日金曜/明治38年11月~明治39年3月)

1回 今朝の新聞を御見たかなもし
(10月24日火曜)
(P382-3/あくる日眼が覚めて見ると)
近頃東京から赴任した生意気なる某~再び教育界に足を入るる余地なからしむる~いや昨日は御手柄で~名誉の御負傷でげすか~赤シャツは自分の弟が誘ったせいだと弁明して回る

2回 新聞に書かれるのは泥亀に喰い付かれるようなもの
(10月24日火曜~10月26日木曜)
(P385-11/帰りがけに山嵐は)
赤シャツの策に乗ったようだ~わるくすると遣られるかも知れない~一度新聞に書かれるとどうすることも出来ない

3回 履歴なんか構うもんですか履歴より義理が大切です
(10月30日月曜~10月31日火曜)
(P388-4/夫から三日許りしてある日の)
山嵐は校長に処決を求められた~誰が両立してやるもんか~校長室での談判~辞職されてもいいから代わりのあるまでどうかやってもらいたい

4回 奥さんの御ありるのに夜遊びはおやめたがええぞなもし
(11月1日水曜~11月8日水曜)
(P391-4/山嵐は愈辞表を出して)
山嵐退職~枡屋の2階から角屋を見張る~1週間頑張っていい加減飽きてきた~八日目に山嵐は眼を輝かせた~小鈴の入るのを見たという

5回 増給が嫌だの辞表を出したいのって、ありゃどうしても神経に異状があるに相違ない
(11月8日水曜~11月9日木曜)
(P394-7/世間は大分静かになった)
赤シャツと野だがやっと現れる~坊っちゃんの悪口を言っている~朝5時までの辛い監視~角屋から出て来た2人を尾行~城下をはずれたところで襲撃~野だの顔へ玉子を叩きつける

6回 野だに貴様も沢山かと聞いたら無論沢山だと答えた
(11月9日木曜~11月10日金曜/明治38年11月~明治39年3月)
(P397-13/おれが玉子をたたきつけて)
山嵐は赤シャツを坊っちゃんは野だをぽかぽか殴る~7時下宿に帰って荷造りして出る~汽車で港屋へ~退職届を投函~山嵐と午後2時まで寝た~夜6時の汽船で出立~上京と後日譚