明石吟平の漱石ブログ

漱石文学がなぜ読まれ続けるのか。その謎解きに挑む。

漱石「最後の挨拶」それから篇 19

82.『それから』目次(2)―― 第10章~第17章(ドラフト版)


(前項よりつづき)

第10章 三千代2度目の来訪  6月
(門野・三千代)(父・平岡)
1回 代助の不安はどこから来るか
2回 午睡の最中に三千代が来る
3回 人の細君を待ち合わせるには理論が必要
4回 三千代鈴蘭の大鉢の水を飲む
5回 三千代は白百合の花を買って来た
6回 借銭の使途についての言い訳~平岡の再就職決まりそう

第11章 ある日曜日  6月
(門野・寺尾・平岡・車夫の勝・誠太郎・直木・誠吾・嫂・縫子・高木・佐川の令嬢)(三千代・父・但馬の旧友)
1回 代助のアンニュイと散歩~誠太郎は今春から中学生に
2回 代助の自己本位主義の起源
3回 寺尾来る~翻訳していて解らない箇所を聞きに来る
4回 竹早町の平岡と三千代の家
5回 青山の家に呼び出される
6回 皆で歌舞伎座へ行く
7回 幕間に佐川の令嬢を紹介される
8回 代助は騙されて見合いをした~その代償作用は何か
9回 但馬の友人の様変わり~何人も美の基準は変化する

第12章 見合い  6月
(誠太郎・門野・三千代・誠吾・嫂・父・高木・佐川の令嬢)
1回 旅行に出ようと思う~誠太郎の来訪~明日実家へ来るように
2回 旅行に出るかわりに三千代の家を訪ねる
3回 消えた指輪~三千代に金をやる~兄の来訪
4回 自宅で食事会をやる~いいじゃないか貰ったって
5回 自宅での見合い
6回 佐川の令嬢のプロフィール
7回 品定め~大した異存もないだろう

第13章 意志か自然か  6月
(嫂・高木・佐川の令嬢・門野・三千代・平岡)(父・兄・三千代の父の手紙)
1回 新橋での見送り~代助は自分の未来を決めることができない
2回 三千代にやった金の残りが財布にあった~待合に行く
3回 三千代を訪れる~指輪が戻っている~平岡はそれを知らないという
4回 三千代への愛は憐憫か
5回 新聞社に平岡を訪ねる
6回 平岡と会食~長井家の会社の内情を書かない理由
7回 平岡夫婦の乖離
8回 代助は平岡を家庭の幸福に引き戻そうとするが
9回 三千代との関係は自然で天意に従う~佐川の娘を貰うには自己の意志が必要

第14章 告白  7月
(門野・嫂・三千代)(平岡)
1回 三千代への愛は代助が結婚してもしなくても変わらない~決断
2回 嫂との普段らしくない会話
3回 三千代のことを一般論として嫂に相談
4回 姉さん私は好いた女があるんです
5回 代助の煩悶~父に会見する前に三千代に告白しなければならない
6回 四谷三丁目から平岡の家まで歩く~立聞き
7回 代助の3つの段取り~今日こそ自然の昔に帰る
8回 三千代3回目の来訪~銀杏返しの秘密
9回 回想~5年前三千代の兄が亡くなるまでの日々
10回 告白~僕の存在には貴女が必要だ
11回 仕様がない覚悟を決めましょう~万事終わる

第15章 父と子  7月
(嫂・三千代・門野・婆さん・寺尾・父)
1回 父親面会拒否の理由は何か
2回 三千代の落着きと代助の不安
3回 来訪した寺尾を見て代助は自分の行く末を思う
4回 金策に疲れたのか珍しく弱音を吐く父
5回 代助の断りに援助打ち切りの宣告

第16章 それから  7月
(三千代・門野・平岡)
1回 覚悟の上とはいえ代助の困惑
2回 三千代の4回目の来訪は代助には救い
3回 代助を叱り励ましいたわる三千代
4回 大仕事が残っている~平岡への請願
5回 平岡へ会見の手紙を出す~しかし三千代が病気らしい
6回 嫂からのありがたい小切手
7回 平岡来る~三千代の様子がおかしい
8回 平岡への告白
9回 3年前のこと
10回 平岡の返事~三千代を病気のまま渡せない

第17章 赤い電車  7月
(門野)
1回 夜おそく平岡の家の前まで歩く~軒燈のヤモリ
2回 朝はやく兄が来る~平岡からの父宛の手紙
3回 放逐~赤く焼ける代助の心と頭