明石吟平の漱石ブログ

漱石文学がなぜ読まれ続けるのか。その謎解きに挑む。

漱石「最後の挨拶」彼岸過迄篇 44

166.『彼岸過迄』総目次(2)――『雨の降る日』『須永の話』『松本の話』『結末』


『雨の降る日』(全8回)

全1章 雨の降る日(全8回)

1回 種明かし~敬太郎の就職が決まる
2回 千代子の懺悔
3回 宵子は千代子の宝物
4回 悲劇
5回 お通夜
6回 葬儀
7回 骨上げ
8回「己は雨の降る日に紹介状を持って会いに来る男が厭になった」

『須永の話』(全35回)

第1章 生まれたときの約束(全6回)

1回 千代子の結婚話
2回 葛飾柴又での長広舌
3回 父と母の不思議な箴言
4回 慈母の情操教育
5回 千代子が生まれたとき市蔵の嫁にくれろと頼んだ
6回 互いに異性を意識せずに育った

第2章 市蔵と千代子(全6回)

7回「妾行って上げましょうか」
8回「市さん久し振に一局やろうか」
9回「妾貴方の描いて呉れた画をまだ持っててよ」
10回「妾御嫁に行く時も持ってく積よ」
11回 ダヌンチオと大蝦蟇小蝦蟇
12回 市蔵の恋愛論

第3章 避暑地の出来事(全7回)

13回 柴又の茶店での2次会に向かって
14回 鎌倉まで~白い浴衣と白いタオル
15回 高木(1)~「貴方は親不孝よ」
16回 高木(2)~別荘の門札を見に行く
17回 嫉妬の研究~「相変らず偏窟ね貴方は。丸で腕白小僧見たいだわ」
18回 お出迎え~「あっ高木さんを誘うのを忘れた」
19回 混雑(ごたごた)する夜~「市さん何うだい、暑いじゃないか」

第4章 暗闘(全5回)

20回 雨の魚捕~「御前達も尻を捲るが好い」
21回 浜の方へ~西の者で南の方から養子に来た者
22回 船頭の家~この小旅行は千代子と高木のためにあるのか
23回 乗船~「何故?此所にいちゃ邪魔なの」
24回 蛸狩り~蛸はもう沢山

第5章 恋愛遊戯(全7回)

25回 須永の小説
26回 作という小間使い
27回 ゲダンケ(1)~狂気の行方
28回 ゲダンケ(2)~白日夢
29回 お作~一筆書きの朝貌
30回 高木はどうしたろう~安心立命の理論
31回 何故高木の話をしないのだろう~夜になるとまた別の疑問が

第6章 破裂(全4回)

32回「旦那様も島田が好きだと屹度仰しゃいますよ」
33回「大変美しく出来たよ。是から何時でも島田に結うと可い」
34回 破裂(1)~「貴方は卑怯だ」
35回 破裂(2)~嫉妬の研究千代子篇

『松本の話』(全12回)

第1章 叔父と甥の対決(全4回)

1回 息子が実業向きでないのは叔父のせい
2回 高等遊民にも種類がある
3回 その研究癖が人に嫌われる
4回 驚愕の後出しジャンケン事件

第2章 暴露(全3回)

5回 何事も秘密には出来ない正直な性格
6回 母の死因と墓所
7回 善行三部作もしくは不思議三部作

第3章 旅の手紙(全5回

8回 市蔵の不安は旅行によって和らぐのか、それとも
9回 須永の母は市蔵の異変の真因に気が付いたか
10回 箕面朝日新聞保養所
11回 明石からの手紙
12回 最後の手紙

結末 最強の『彼岸過迄』論