明石吟平の漱石ブログ

漱石文学がなぜ読まれ続けるのか。その謎解きに挑む。

漱石「最後の挨拶」草枕篇 36

332.『草枕』全51回目次――全13章


第1章 山路を登りながら考えた (全4回)

1回 店子の論理
2回
 雲雀の詩
3回
 非人情の旅
4回 画工の覚悟

第2章 峠の茶屋で写生と句詠 (全4回)

1回 高砂の媼
2回 那古井の志保田
3回 源さんと馬子唄
4回 長良の乙女

第3章 夜おそく那古井の宿へ到着 (全4回)

1回 春の夜の夢
2回
 歌う女
3回 侵入者
4回 不意討ち


第4章 スケッチブックの中の詩人 (全4回)

1回 添削もしくは付け文
2回 晩い朝食もしくは聴き取り調査

3回 青磁の羊羹
4回 スケッチブックの中に入ってみる

第5章 まるで浮世床 (全4回)

1回 髪結床の親方は元江戸っ子
2回 志保田の出返り娘はキ印
3回 納所坊主泰安の災難
4回 観海寺の小坊主了念

第6章 座敷に独り居て神境に入る (全4回)

1回 何も見ず何も想わない楽しみの世界
2回 感興を画に乗せて
3回 画にもならず音楽にもならない興趣を詩で表現する方法
4回 振袖披露


第7章 浴場の怪事件 (全3回)

1回 湯壺の中の哲学的考察
2回 三味の音を聴いていると女が裸で入って来た
3回 那美さん湯に入る

第8章 隠居老人の茶席に招かれる (全4回)

1回 客は観海寺の大徹和尚と甥の久一
2回 老人の娘那美さんの噂話も出る
3回 端渓の硯と物徂徠の大幅
4回 久一は召集されることになった

第9章 那美さんに個人レッスン (全3回)

1回 非人情な小説の読み方
2回 メレディスの小説を日本語に直しながら読む
3回 画工と那美さん一触即発

第10章 鏡が池で写生をしていると岩の上に (全4回)

1回 鏡が池で思索にふける
2回 那美さんの顔には憐れの情が足りない

3回 源兵衛の語る鏡が池の名の由来
4回 岩の上に立つ那美さんはひらりと身をひねる


第11章 山門の石段を登りながら考えた (全4回)

1回 人のひる屁を勘定する人世
2回 一列に並んだサボテンと1本の木蓮の大樹
3回 お寺で大徹和尚と了念に会う
4回 和尚との禅問答

第12章 白鞘の短刀の行方 (全6回)

1回 芸術家の条件
2回 那美さんは家の中で常住芝居をしている
3回 海の見える野原で写生ならぬ漢詩に浸る

4回 那美さん野武士に財布を渡す
5回 画工那美さんに見付かる
6回 蜜柑山の久一さんの家へ行く

第13章 鉄道駅で大切な人との別れ (全3回)

1回 川舟に全員集合
2回 那美さんの肖像画を描く話
3回 永訣。那美さんに突然浮かんだ憐みの表情