明石吟平の漱石ブログ

漱石文学がなぜ読まれ続けるのか。その謎解きに挑む。

2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧

漱石「最後の挨拶」草枕篇 3

299.『草枕』降臨する神々(3)――『趣味の遺伝』と『坊っちゃん』 明治38年に書かれた『一夜』と明治39年の金字塔『草枕』に関連して、同じように明治38年(12月)に書かれた『趣味の遺伝』と明治39年の国民的名作『坊っちゃん』の関係が類推され…

漱石「最後の挨拶」草枕篇 2

298.『草枕』降臨する神々(2)――『一夜』との関係 『坊っちゃん』といえば『草枕』であるが、『草枕』の価値についても多言を要しない。それらの製作時期を掲げるだけで充分計り知ることが可能である。明治38年1月号 『猫』第1篇「吾輩は猫である」明…

漱石「最後の挨拶」草枕篇 1

297.『草枕』降臨する神々(1)――不惑の詩人 「正岡子規三十六、尾崎紅葉三十七、斎藤緑雨三十八、国木田独歩三十八、長塚節三十七、芥川龍之介三十六、嘉村礒多三十七。」 これは昭和19年、有名な太宰治『津軽』の書き出しであるが、この顰に倣えば太宰…

漱石「最後の挨拶」坊っちゃん篇 40

296.『坊っちゃん』 ブログ総目次 ブログ総目次坊っちゃん篇1 257.『坊っちゃん』日本で一番有名な小説(1)――ライバルは『心』と『破戒』漱石「最後の挨拶」坊っちゃん篇 1 - 明石吟平の漱石ブログ 坊っちゃん篇2 258.『坊っちゃん』日本で一番有名な小…

漱石「最後の挨拶」坊っちゃん篇 39

295.『坊っちゃん』全45回詳細目次――カレンダー付 第1章 坊っちゃん (全5回) (明治16年~明治38年/明治38年8月31日木曜~9月2日土曜)1回 親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりして居る(明治16年1歳~明治28年13歳)(P249-5/…